1階には、コンサートのポスターが貼ってありました。

まずは、このコンサートのポスター。
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そして、11月の周防亮介さんのポスターも!なんと、チケット完売!!嬉しいな〜。
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入り口にも、素敵な看板が。
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輝かしい「完売御礼」の文字。去年から露出が増えて、人気急上昇中なのだろう。
人気商売であることについては、真央君のインタビューでも本人が語っていて、本人も覚悟を決めていると思うけれど、今後どんな風になっていくのかなぁ。

年内は、仕事がたくさん入っているので、学校に行くのも大変なんだろうなぁと思います。
10月なんかは、ほとんど学校は行けないんじゃなかろうか…?
演奏活動も単位にして欲しいくらいだね(笑)
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所属レーベルさんからのお花。
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ちなみに、周防さんが奨学生となっている江副記念財団からは、小さくてもいつもお花が届いているので、感心します。
真央君が奨学生になっている青山財団はお花は送らないのかな?

お花は一つでしたが、これからどんどん人脈が広がって、お花も増えていくんだろうなぁ。

CD販売コーナーの、かっこいいディスプレイ用ののぼり。
こういうの作ってもらえるあたり、会社の力の入れようがわかる。
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ただ、この1〜2年、学生のわりにはスケジュールがかなり詰まっているように感じる。
疲弊しないだろうか?
いや、高校生の頃からわりと頻繁に小さいリサイタルを積み重ねているから、平気なのかしら?

passage ショパン:ピアノ・ソナタ第3番/藤田真央(ピアノ)




2列11番からはこんな感じでステージが見えました。
わりと表情が良くわかる席。それと引き換えに手元は見えません。
やっぱり真央君は、手の動きも素晴らしいので、横顔と手元が少しでも見える席がいいかなー。
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前置きが長くなりました。本題に入ります。

2018年9月8日(土)
藤田真央〈ピアノ〉アフタヌーン・コンサート
フレッシュ名曲コンサート キャンペーン

時間 :13:30(開場)/14:00(開演)
料金 :全席指定 500円
会場:めぐろパーシモンホール 小ホール



1)ベートーヴェン|ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 Op.110
Beethoven | Piano Sonata No.31 in A flat-major, Op.110


曲名で検索すると、最初に出てくるのが、ソンジンさんでした。
彼については私はまったく詳しくないのですが、真央君ファンの皆さんがソンジンさんのファンなので。載せてみました。

ソンジンさんについては「歌心がある」と言われていたりしますが、真央君もそういうタイプなんだろうな〜と思います。
さらっと弾かないというか。
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いつもの用にスルスルっと出てくる真央君。
あの「真央ウォーク」とも言われている、独特な感じの出方は、私の予想ですが、靴音をたてないようにしているのかな?

椅子に着席するやいなや、弾き始めていました。
その姿はまるで、この曲の出だしのイメージを持ちながら入場してきたかのようでした。

こういう余計な装飾が無い曲って、表現が難しいだろうな〜と思っていましたが、
曲に表情をつけて、じっくり聴かせる演奏、素敵でした。
品のある音色、格調高いというか、清らかというか。
若干19歳にして、雰囲気のある演奏ができるって、すごいな。



2)リスト|「巡礼の年 第2年 イタリア」より
ペトラルカのソネット 第104番

Liszt | From “Annees de pelerinage – Deuxieme annee: Italie”
Sonetto del Petrarch 104


出だしは、このホロヴィッツの演奏とは違って、テンポアップしていました。
おおお、これから何が始まるんだ?という感じ、ぞくぞくするというか。
それがまた、若いキャラクターとマッチしていて、緩急がついて、良かったと思いました。

ホロヴィッツは年齢を重ねた重厚感があるね。

この曲はとてもロマンチック、且つ、ドラマティック。
この曲も19歳で弾くのは難しいだろうな〜と思いますが、真央君はお見事でした。
むしろ、こういう曲は得意な方なのかも。

ホロヴィッツが弾くと「あの日のトキメキや苦悩」という思い出感があるけれど、
真央君が弾くと「現在進行形のトキメキや煌めき、苦悩」という感じがしました。若いっていいな〜。

引用:静と動を自在に操る若手注目ピアニスト藤田真央〜

そして、今回藤田の弾いた第5番「ペトラルカのソネット 第104番」の詩は恋に落ちた悦びと苦悩がよく表され、ドラマチックな聴かせどころのある曲だった。



そして、10月にパリで同じ曲を弾いた真央君。
さらにこの冒頭部分に工夫を加えていて、度肝を抜かれました!
ゆっくり始まってそのまま行くと思いきや、急に盛り上がり、その後は十分にためてきらめく音♪
本当に、若い感性がスゴイです。

ちなみに、このときのホロヴィッツさんは、82歳だとか。
何十年ぶりかで、ロシアに帰って演奏したビデオだそうです。
CDやDVDも出ています。

ホロヴィッツ・イン・モスクワ [DVD]




3)リスト|「巡礼の年 第2年 イタリア」より ダンテを読んで-ソナタ風幻想曲
Liszt | From “Annees de pelerinage – Deuxieme annee: Italie”
Apres une lecture du Dante: Fantasia quasi Sonata




16歳でこんな激難しい曲を弾いていたなんて!
今日のリサイタルでも、迫力満点でした。このビデオの演奏よりも、より曲に緩急が付き、表情がついていたと思います。

迫力があっても、その音は美しい。弱音も光がはじけていくように煌めいていた。
地獄の嵐のような表現や、暗雲の隙間から少し光が差してくるようなそんな表現。
緩急自由自在で(いつも同じ語彙ですみません)な表現力にいつも感心します。

引用:静と動を自在に操る若手注目ピアニスト藤田真央〜

藤田には「月の光」のような柔らかい曲調が似合っていると思った人は、それとは対照的に、まるで地獄を表すような激しい曲調を含むこちらの作品もまた藤田ならではと感じたのではないだろうか。

なんという、若く溢れるパッション! そして情熱。
この柔らかな雰囲気を持つ青年の中に、これほどの強い迸るエネルギーがあったのかと驚かされた。
それでも後半部での、高音から降りてくる音は、天使の羽を思わせる程に繊細で柔らかだった。


まだ巨匠の演奏なんかじゃなくていい、若いエネルギー迸っていていいと思う。
若いのは今だけなのだから。

時々聞こえてくる、「ん"〜」というような真央君の声?ハミング?
席が近いと、パフォーマンスのリアルな熱が伝わってきてサイコー!

華麗な曲、盛り上がりました。

2)と3)は連続で弾いていました。

それにしても、本当に上手いなぁ〜。
ピアノを完全にコントロールしています、という感じ。


ここで、休憩です。