お昼休憩をはさんで、午後は、最近興味が復活したピアノのレッスンも聴講してみました。

3/24(土)の午後1枠めの先生は、岡本先生です。中村紘子的ヘアスタイル。
なんとなく、ボソボソ話す先生ですので、聞き取りは大変かも(笑)

1番目は、小山さんです。
九州からの参加とのこと。大変だなぁ。。
学生音コンの九州地区で中学生2位とのことで、こういった合宿に遠征してくる子たちは、それなりの実績を積んだ優秀者なんですね〜。


手が良く回って上手。本当に指どうなってるの?というくらい、中学生になると上手くなりますね〜。
手もオクターブを上から余裕で押せる感じに見えました。
(当たり前か。私にはうらやまポイントだからつい見ちゃう。)



曲1:ショパン エチュード(練習曲) 作品10-4


キーシンは7:43〜が10-4


キーシンや中村紘子の速さといったら、すごい。
中村紘子は座り終る前に弾き始めている!

先生からは、

上手いね。細かいことはできている。
フレーズごとの流れが今はない感じ。4つのフレーズでできています。

左を小さくするとppの効果がある。

違う色があるじゃない。同じことをやってても、そこに音楽が無いと機械的になっちゃう。

1つのラインで大きく。右手を音楽にするように。

(外国の人と違うのは)日本人は全てどこも一生懸命弾いちゃう。
そうではなくて、いつも緊張ではなく、解放、リリースして抜くところもある。
大きなラインで考える。
小さな緊張からもっていって、テンションupの時に感動する。

抜くところを作ったり、入れるところを作ったり、自分で楽しむと。

アルペジオのところは、テクニックではなく、ラクラク弾くという感じで(抜いて弾く)、そこから山場へ行けば、そうすると面白く聴かせられる
(そのために)アルペジオは見なくても弾けるように。

音楽的流れを。部分部分で入れるところと抜くところがあるといい。


などの指導。

まだ中学2年生なので、この難曲を一生懸命弾いている感じがしました。
でもやはり、緊張と緩和があってこそ、聴いて面白いのかもしれませんね。




曲2:バッハ 平均律第1番より 第9番 ホ長調 BWV854


こういう簡単そうな曲こそ、弾く人によっていろいろ変わりそうですね。

先生は、

体かまえないで、自然にラクでいいよ。小さいころは構えてから弾くよう習ったと思うけれど、だんだんラクにね。
手を置いて、ふっと弾くように、伸びやかに。

バッハは、音符は簡単だが、和声(ハーモニー)を感じて、丁寧に。

バロックだからトリルは頭で合わせる。

全部同じにならないように、意味を持たせながら流れが自然に聞こえてくるように。

半音階はバッハにとって大切なので丁寧に弾く。

平らにならず、このフーガはムーブメント(上がったり下がったりの波?)が止まらないように。


などの指導。
上を向いて弾いてもいいしね〜、という指導も。
たしかに、生徒さんも真面目そうで、真面目な力が入っていそうだった。

ちょっとぐらい遊び心がある人の方が、表現者にはいいのかもね。
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【本日のレッスンを聴講して感じたこと】

曲全体の物語・構成を心におきつつも、細部の表現も大切。
表現のためには、曲の分析・解釈が必要で、そこに自身の感性が生きてくる


そんな風なのかな?と、素人ながらも思いました。

例えば、同じフレーズの繰り返しでも、同じ感じでいいのか、
それとも違う方が、効果的なのか、とか、
自分の演奏を録音して聴いてみるのも、勉強になるんじゃないのかな。
(そういう私は、自分のビデオは、恥ずかしくて未だに見ていませんw)

本当に表現って難しくて、感性だけで行ける人もいるだろうけれど、
分析って大切だな〜と思いました。


子どもの頃って、お話作りとかしませんでしたか?
私はけっこうそういうのが好きで、小5,6年の頃はなんだかくだらない小話を書いては、友達を笑わせていました。

そういう小話ではないけれど、
分析したら、曲に物語を作ってみたら、表現に役立つのではないかな?、と思うのです。
でっち上げでいいので、自分なりの物語を作ってみるのです。
そして、曲に当てはめてみる。
素人の私でも、何度も曲を聴いていると、なんだか自然に頭の中にイメージが沸いて、この曲はこんな場面かな〜、などと思うのですよね。


でも、どういう心情、情景を音に乗せようかというのは、人生長くないと難しいかな?
そんな時に、読書や映画鑑賞、旅行、人間関係、美術や自然に触れるなど、いろいろな経験が役に立つだろう。

真央君も言っているよ。
引用:藤田真央さんがテレビ朝日『題名のない音楽会』に出演!

長い時間をかけて練習することは大切ですが、いろいろな経験をすることも大切です。
いろいろな経験をして、いろいろな失敗をして、それを音楽につなげてください。

そして、本当に音楽を愛してください



人間は視覚優位だから、映画とか動画を見るのが、オススメかもと思いました。


スケートの羽生選手は、本当に日本人離れした表現力があると思うけれど、
日本の若手音楽家も、ちょっと過剰なくらいの表現があってもいいのかもね。
ただし、その人のもつ個性(雰囲気?)に合うのがポイントかな。
(やりすぎは危険)


感想を書いている方がいます。専門家の視点での感想や会場の雰囲気とか参考になると思います。
参考:茨城国際音楽アカデミーinかさまを聴講しました
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24日は、午後1枠目の3人を聴講して、あとは、明日に備えて、少しのんびりすることにして、
会場を出ました。