公開レッスン室は3階。
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いわゆる教育センターなので、内地留学の先生方の研究成果なども、きれいに工夫されたパネルで掲示してあり、なんとなく懐かしい思いがしますが...
私はその道からはそれたな〜(笑)
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会場に入ったのは10分前くらいで、その後、百音さん親子がいらっしゃいました。
去年はおばあ様もいらっしゃいましたが、今年はいらっしゃいませんでした。

去年は、ただ見ていただけですが、
今年はせっかくだから、ただ漫然と聴講するだけでなく、メモを取ってみようと思いました。
私も一時期は教える仕事だったし、
分野は違えど、一流の先生の言葉は心に留めておきたいと思いました。

聴講はもちろん写真不可なのですが、写真がないとつまらないので、間にチラシの写真を挟んで書き進めます。




公開レッスンの1番目10:00〜が百音さんです。
仕事の翌日の早起きは辛かったですが、頑張って来て良かった。

講師:辰巳先生
曲:ブラームス ヴァイオリンソナタ 第2番 イ長調 作品100



ピアノも聴きごたえのある、美しい曲だな〜。
ヴァイオリンも歌うような。


引用:ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調op.100

ブラームスのヴァイオリン・ソナタを聴くと、この二つの楽器が実に美しい調和を保っていることに感心させられます。
ベートーベンでは、時にはピアノがヴァイオリンを圧倒してしまっているように聞こえる部分もあるのですが、ブラームスではその様な場面は皆無と言っていいほどに、両者は美しい関係を保っています。
そして、その様な絶妙のバランスを保ちながら、聞こえてくる音楽からはしみじみとした深い感情がにじみ出してきます。


たしかに、ベートーベンでは、ピアノが豪華な印象がありました。
それも悪くないのですが、ブラームスもいいなぁ〜と思いました。

にわかなので、こういった記事を読んでいくとキリがない〜。
プロの方々は、こういうことを日々研究しているんだろうなぁ。

なんか、こういった情報をまとめて、演奏者にハイどうぞって渡す係がいたらいいのかもしれないなぁ〜と思ったのですが、それじゃぁダメなんでしょうね(笑)
子どもの頃は、それは親や先生がやってくれたとしても。


この作品に取り組んだ頃のブラームスは人生の絶頂にあったことは間違いないようです。
3曲あるブラームスのヴァイオリン・ソナタのなかでは最もよく歌う作品であり、音楽は明るくのびのびしています。


引用:ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第2番イ長調

滞在している素敵 な部屋、美しい散歩道、おいしいレストラン、親切な人々と、トゥーンに大変満足している様子が記されている。
この3つの避暑地はどれもが豊 かな自然に囲ま れ、美しい湖がすぐそばにある。ブラームスが水辺の静けさを愛し、長い散歩をし、夏の間ゆったりと幸せな気持ちで作品を書いてい た姿が思い浮かばれるだろう。


どれも明るい音楽的解説だけれど、川畠さんは違う解釈のよう。
引用:曲解説〜川畠成道自らの言葉で〜

しかしそれは、眩い春の陽射しではない。暮れかかった晩秋の淡い陽のごとく私の心に訴えかけてくるのである。


五嶋みどりも、たくさんの解説を書いている。なんとなく教師としての視点ぽさもある。
音楽家は、楽器の練習の他にも、こういうことをやらねばならず、本当に時間がいくらあっても足りないですね。
引用:作品解説

演奏する側としては、単純な旋律の多く、深い理解力が要求される曲です。リズムも小節単位で区切られておらず、解釈の仕方は容易ではありません。
ピアノの中低音からイメージが膨らむところも多く、どちらかと言うと、ピアノに重心が置かれ、ヴァイオリンと応答しあうため、入念に分析される必要があります。
技巧を誇示した作品でないだけに、作曲者の意図をいかに明確にくみ取ることができるかが重要なポイントとなります。


じゃぁ、どういう解釈をしたらいいのか?
その点について書いてないのは、それは演奏者の表現そのものだからかな。
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話がそれまくりました。

まずは、ある楽章を先生が通しで聴いて、そのあと、細かい指導に入ります。

指導に入る前に、先生のお話。

(演奏の仕方が)好きとかそうじゃないとかは言えるけれど、百音ちゃんレベルになると、今は口を挟むところが無い。

〇〇を受けたけれど、先生方も点をつけられないと。
また、学校でいいお友達を作ってほしい。


あ、先生、そんな大切なことを言っちゃって・・・
詳しくはまだわからないけれど、4月になればいずれわかるかな。
それに、行く行くは留学したり、
大きなコンクールにチャレンジしたりするのだろうな〜。
ますますヴァイオリン道を極めていくのね。


ちなみに、今年もアカデミーに参加していた小川恭子さんは、
ついに、インターラーケンのザハール・ブロン・アカデミーに留学したんですね。
ブロン先生のアカデミーに留学していても、笠間のアカデミーにも来てくれるというのは、ありがたいことですし、寸暇を惜しんで師から吸収したいということなのかな。
参考:国内外でも様々な学に(小川恭子)
さて、百音さんは4月からは、どうなるのでしょう?


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百音ちゃんは、中学ですごく伸びた。今も、この年にしては大人っぽい演奏。

伸び方は人それぞれだけれど、輝きを保っていける人は少ない。
一日中練習できる人はいないし。

本人のモチベーション、家族の負担、これらのバランスが取れている。

お母さんも、今有名で。TVでおもしろおかしくね。
お母さんもバイオリニストだから、とても環境に恵まれている。


なんだかこのお話に、胸が熱くなりました。
そう、家族の負担も大きいし、でもそれを負担できる環境が整っている。
この講習会だって、遠くから来たら、交通費宿泊代含めて50万位するだろう。

私が担任した子も、能力がある子だったけれど、親環境が整っていないばかりに、みるみるやる気を失っていった子がいた。せつないけれど。。

環境が大切。恵まれた環境に感謝。

でも、それは、裏返しにすると、生まれた時から決められているので(歌舞伎役者みたいに)
本人の志向と環境がマッチした時は幸せですね。


中学ですごく伸びたというのは、やはり体を使うことはみんなそうなのかも。
スポーツだったり、音楽だったり。
中村紘子も「演奏家としての勝負は、十代半ばにかなりな確率で決まってしまう」と言っている。
参考:ぴあのピアノ : 『キンノヒマワリ』中村紘子の記憶



ブロン先生が百音ちゃんに一目惚れして。
でも、1年ずっとは行けないから、行けない間(辰巳先生に)託されているの。

百音ちゃんにとっても、ここは特別な場所。
みんなが百音ちゃんの成長を見守っている。

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はい、見守っています(^^)

お話のあと、指導に入ります。先生は時折楽譜に記入しながら。


百音ちゃんの情熱なら、ここはピアノはもっと強く。


など、ピアノに指示出しすることもあるんですね。


ここはあなた(百音さん)のテンポでなく、ピアニストのテンポで。

最後が作為的。もう少し自然に。

ここはどう考えてる?人の心を慰めるようなものが入っている音で。

同じ繰り返しでも、光が一回目より多く、もう少し晴れやかに。


文句が付けようがないくらい、良い演奏だったと思うけれど、
先生の言うことを表現しようとすると、とても、難しいですね。
人の心を慰めるようなものが入っている音って???、
どんな音にしたらよいのか…

「ここはどう考えてる?」と言われた時、少し言葉に詰まっていたような、
やはり、考えて弾くって大切なんですね。
楽曲分析…時間がいくらあっても足りないね!

でも、息抜きも大切。いつも緊張集中し続けていたら、疲れちゃう。
音楽と同じで、人間も緩急が大事だよね、って
わりと集中しっぱなしの後、やる気無しになってしまうので、
こまめな息抜きを自分にも言い聞かせたい(笑)





先生は、ワンピースにリップ型のブローチがかわいく、
上質ながらも素朴なデザインのワンピースに、エナメルのバレーシューズできちんと感up。
実は先生のおしゃれも、私の密かな楽しみ。
最近、バレーシューズ買おうと思ってたけれど、アラフィフだし…
と思っていたけれど、勇気出た(笑)

この日の百音さんは、黒のカーディガンに、ピンク系のワンピ。
12月にブロン先生のコンサートの後に来ていた服ですね。



演奏は、今日も体がよく動いていて、しっかりと床を踏みしめ、
音楽家は体を使っているから、アスリートと同じだなと思いました。

先生が言っていた「この年にしては大人っぽい演奏」というのは、
よく「豊かで深い音楽性」という表現で言われたりするけれど、
それがどういうことなのか、クラシックにわかの私にはよくわからないけれど、
プロというバイアス無しで聴こうと心して聴いても、他の生徒さんとの違いはわかる。

技術面も秀でているし、音も美しく、他の生徒よりも良く緩急がついていて、表現力に優れている、と捉えていいのかな。
詳しいことはわからないけれど・・・聴けばその音、パフォーマンスに感動する。
美音+体の動きのパフォーマンスが一体となった芸術なのだ。

「今日もパーフェクトだったな〜」と満足した気持ちでいっぱいになりました。
今年も行けて良かったな。

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