「うつ」依存を明るい思考で治す本―クスリはいらない (講談社プラスアルファ新書)
「うつ」依存を明るい思考で治す本―クスリはいらない (講談社プラスアルファ新書)


病は気から、気の病は気の持ちよう・・・なんでしょうねぇ。

仕事で言えば、せっぱつまってる状況で、結果を求められる、そういった状況で、いかに結果を出し、かつ、気楽でいられるか。。。

悩みがある人で言えば、いかに考え方を変えて、明るい気持ちでいられるか。。

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[更年期は体ではなく脳の老い]
更年期になるといらいらして、気分の動揺が激しく、一人でいるとやたらに涙が出てしまうという体験をする人は多くいます。
体調も悪く、血圧が上がったり、疲れやすい、動悸がする、体がほてる、何もしたくないなどという症状がでます。

しかし、大事なことは更年期を迎えているのは卵巣などではなく、脳だということです。


脳の視床下部というところからは性腺刺激ホルモン放出ホルモンというホルモンがでます。
これが下垂体に作用して性腺刺激ホルモンを出させます。
これは女性なら卵巣、男性なら精巣に作用して、女性ホルモン、男性ホルモンを出させます。

視床下部というところは非常にストレスの影響を受けやすい部位です。

更年期になり、女性ホルモンが少なくなると、セロトニンが減ります。
するとうつ状態になります。
気分がうつになると視床下部にストレスを与えます。
すると性腺刺激ホルモン放出ホルモンが出なくなり、ますます女性ホルモンが減ります。
その結果うつはひどくなるという悪循環を起こすのです。

とくに自分が更年期だという気持ちが女性ホルモンの分泌を減らし、セロトニンの量を減らしていることに注意が必要です。
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つまり、ストレスを受けてるから、女性ホルモンが減って更年期になるってこと??
確かに、ストレスを感じにくい人は、更年期症状も軽い気がするしね。

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[薬を飲まずにうつ病を治す方法]
・脳に栄養
・生活の仕方
・睡眠
・細胞を増やす生き方=ものの考え方を変える


[トラウマのファイルを閉じる]
トラウマがある場合、あなたが意図しなくてもあなたの心は不安や恐怖のファイルを開きやすくなているかもしれません。
今はあなたはアイルのことを知ったのですから、
自分で心を整えて、なるべく暗いことを考えないように、明るい気持ちになるような話を聞いたり、本を読んだりすることによりファイルの開き方、開く場所を変えてゆかなくてはならないのです。

もし脳を今までのやり方のようにほうっておいたら、脳は相変わらず今までのように暗く考え、不満に満ちた感じ方をしてしまいます。
それはさらに不安や恐怖、不安定の神経を強化し、これらのファイルが開きやすいようにしてしまうのです。

あなたの脳はあなたの考え方次第でどんどん変わっていくのです。

[脳を作る食べ物は?]
トリプトファンというアミノ酸:肉や大豆に含まれる。
血糖値が低いと記憶力が障害される。

[運動は知的領域の脳細胞を増やす]
私たちの脳は体のいろいろな部分を動かしますが、細かい運動を必要とする場合には脳の大きな領域が使われます。

たとえば脳の中で口や目を支配する筋肉を動かす運動の領域は非常に広いのです。

指を動かすと運動野と感覚やの広い領域が刺激されて血流が増します。その結果脳細胞は活性化されると同時に増えるのです。

[数息観]
・宇宙の霊気が流れ入る」と念じながら吸い、「汚れたものが出る」と念じながら吐く。
・鼻で呼吸をしながら「いー(吐)、ちー(吸)」「にー(吐)、いー(吸)」これを繰替えす(40分)


[心配し続ければボケる]
ストレスから身を守るにはどうしたらよいのでしょうか。
それには考え方を変える必要があるのです。

つまりいつも嫌なこと、心配なことを思い続けないことです。
さらに気持の転換をはかることです。

私たちの人生は心配すべきことに満ちています。しかしそれを考えると脳細胞が死滅するとしてもなお考えるでしょうか。


[明るい言葉を自分にかける]
つまらないことを考えさせるのには二つの理由があります。
一つは将来を心配したり、過去の失敗を悔いたりしてそれを考えてしまうこと、
一つは他人が自分に何か嫌なこと、軽蔑すべきことをした時、なんとか見返してやれないか、相手をやっつけられないかと考えてしまうことです。

このような場合には、心を別の方向に向けるのがよい方法です。

別の方向に向けるというのは、簡単な言葉で将来が大丈夫だとか、過去を考えなくてもよいと自分に思われるようにすることです。

まず「困ったことはおこらない」と口ずさむのです。
「必ずうまくゆく」「未来は必ずよくなる」という言葉にも力があります。

このときに、「こんなことを言うことでなぜ困ったことがおこらないのだ」などと考えて分析してはいけません。

言葉には言霊というべき力があり、これは分析すると何も根拠がなく、力を失うのです。


言葉には力があり、そういう言葉をあなたの本来の心が聞きたがっているのです。
ですから聞かせてやると、取り越し苦労、他人への憎しみ、怒り、過去の行為への自責などが消えてゆくのです。


[黒白型性格ではゆきづまる]
黒か白か成功か失敗かという考え方だとゆきづまる。
失敗とか希望がかなえられなかったということは、決してその人が何をやっても駄目というのではなく、
また別の機会には成功する可能性もあり、能力を発揮できる場合もあるのです。


[認知の三症状から抜け出す]
自分のこと、周囲のこと、将来のことをいずれも否定的に考えるのを「認知の三症状」といいます。
つまりまず自分が駄目なのだ、他人も周囲も自分を評価しない、自分には将来がないと考える傾向です。

これを直すには、
現在は与えられたことで我慢するが、将来必ず力を発揮することができると考える習慣を身につけることです。

一回くらいの失望ならばまだ気をとり直すことができても、二回、三回と希望がかなえられないと、自分の心に破綻をきたし、うつになってしまうのがこのような性格の人なのです。

しかしこれまで負けないでがんばってきたからこそ、今日まできたのではないでしょうか。
ですからあなたの性格が駄目というのではないのです。
ただたなたを導く考え方に問題があるのです。

うつになれば生活、将来に希望がなくなるのはもちろんのこと、自分の体、脳にも傷がつくのです。考え方を変えて、しばらくは隠忍の時期だと思い、置かれた地位、職、環境に順応することがまず大事なのです。

[周囲を変えるより自分を変えよう]
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↑といいつつ、
姑にわが子を取られた嫁が、うつになって、夫と相談して、子どもたちを自分たたちのところに戻した、
という例もあるので、
周りも変わる(夫の理解)も必要なんじゃないかな。この例の場合は、話し合える夫婦に変わったということで、自分も変わったのかもしれないけど。

もうちょっと一貫した内容だとよかったかも。